烈女・政岡に、「女」を感じる
むかしの既婚女性は眉毛を剃っていた。そのことは歌舞伎の女形さんのお役の化粧にもきちんと反映されていますが、なぜなのかな、同じ芝居の同じ登場人物、、、この写真でいえば政岡(まさおか)という、大名家のお坊っちゃまの乳母ですが …続きを読む
2月1日・月曜日
月の始まりが、週の始まりと、一致しましたね。スッキリ爽やかな気分がしています。コロナのたいへんな状況はまだまだ収まる気配を見せませんが、だからこそ、こういうささやかや爽快感を大事に受け入れて、一日一日をしっかりと過ごして …続きを読む
ヨシギューの割り箸
10年くらい前かなぁ、大阪上本町の真夜中の吉野家でのことです。歌舞伎の仕事で、年末年始をまたいで、このエリアのビジネスホテルに滞在していました。 夜なべ仕事の合間にひもじさを覚え、ホテルを出てすぐの吉野家に入り、大盛り、 …続きを読む
歌舞伎の現場力
歌舞伎座で忠臣蔵の七段目・祇園一力茶屋の名場面を見る。コロナ対策で上演時間を短くし、舞台上に大ぜいの出演者が「密」になることを避けるため、主人公の大星由良之助が酔客を装って店のみんなと戯れる、芝居序盤の楽しいやりとりは、 …続きを読む
貴重な資料・史料になりうる歌舞伎のチラシ
歌舞伎公演のチラシは、多くの場合、まず日時や演目、主なる出演者を記した文字情報の第一版が出て、その後公演が近づくにつれて、写真入りの華やかな第二版が出る。来月・2月の歌舞伎座だと、こんな感じです。 コロナ禍の緊急事態宣言 …続きを読む
2021年、ことしもよろしくお願い申し上げます
コロナ禍での初春ですが、歌舞伎は東京、大阪、4ヶ所の劇場公演で新しい年の幕があきました。健康に気をつけて、楽しい発信を、コツコツと積み重ねてまいります。本年もよろしくお願い申し上げます。 写真は、名古屋の実家の氏神さま・ …続きを読む
年内最後のつれづれ日記です
コロナコロナに明け暮れ振り回された2020年も、残すところ数日。大きなお祝いの公演が中止・延期になり、上演スタイルも激変し、歌舞伎も甚だしい変化を余儀なくされました。 トンネルの出口は、なかなか見通しが立ちませんが、いっ …続きを読む
一陽来復
冬至。一年で最も日照時間が短い日。この日をすぎると、いわゆる「一陽来復」で、世の中に再び太陽の恵みが一日ごとに豊かにもたらせる、と昔の人々は考えた。当時の暦でいえば、それは霜月のころだった。そしてちょうどそのころに、歌舞 …続きを読む
岐阜の芝居小屋めぐり
岐阜県の恵那市に2泊し、レンタカーを借りて地芝居の芝居小屋を廻った。東濃地方といわれるこのエリアは、県下はもとより日本全体の中でももっとも多くの地芝居が現代まで残った地域だ。そのホームグラウンドとして、年に一度の公演では …続きを読む
大事にする
実家の両親はありがたいことに二人そろって健在だが、さすがに年齢相応の身体の衰えは隠せなくなってきた。コロナ禍でたまの帰省にも気をつかいながら、じかに会う一回一回の機会の尊さを噛みしめている。 実子と継子の二人が、それぞれ …続きを読む
八木さん、お久しぶり!
八木亜希子さんが体調不良のためしばらくの休養に入られたのは、、、昨年末、今回と全く同じこの番組のコーナーに、ぼくがうかがう日の直前だった。 きょうも、オンエアトークに一緒に入るまで、その話題でウォーミングアップ。いつもの …続きを読む
小春日和
小春日和が続く。一日一日と日照時間が短くなっていくこの時期、太陽の光の嬉しさ有り難さは、たしかに格別である。そういう気持ちを、すなおに、小さな春、という呼び方に、むかしの人々は込めたのだろう。暖かく日が照っている場所を「 …続きを読む