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Nov 21, 2019

11月の国立劇場

過去の自分自身や自分が属していた組織・仲間・コミュニティの輝かしさと、いま現在の現実との落差に、うまくアジャストできなくて引きこもってしまう、こころを閉ざしてしまう、、、そんな人間や人生の悲劇は、決して珍しいものではない。これは、つくづく、そういう芝居だなぁと思いました。歌舞伎には珍しく、モノローグが多い。人里離れた浜辺に圧倒的な孤高の存在感をたたえる景清・吉右衛門丈。その渾身の演技とがっぷり四つで対峙する、竹本葵太夫(語り)&豊澤長一郎(三味線)の義太夫節。ものすごい舞台。