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Sep 20, 2021

器に盛り付ける

実家に滞在しているときは、両親の食事の支度をぼくがすることが、最近多くなった。といっても料理はほとんどせず、スーパーやデパ地下でのおかず、惣菜の買い出しがほとんどである。

親孝行には程遠い、なんともズボラな話だが、一つだけ心がけているのは、買ってきたときの容器から必ず食器に盛り付けること。洗い物の手間が増えるだけだから、やめときなさい、と老いた母は皺枯れた声でしきりに言うのだが、このひと手間を加えることで、単なる「食材」が、おひるごはん、ゆうごはん、になるように思えて、ぶきっちょな手つきで器に移しかえている。

日々の生活の積み重ねのなかでの、自分なりの、ささやかな矜持。親には食材ではなく食事をとってもらいたいのだ。これからの目標は、ちょっとしたものならば自分で料理出来るようになることです。