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Jan 24, 2022

水島新司歌舞伎

野球漫画の第一人者・水島新司さんが亡くなられた。漫画家キャリア引退から2年後の旅立ち。寂しさのなかにも、清々しく人生の幕を引かれたなぁ、というダンディズムをぼくは感じる。

代表作のひとつ「ドカベン」の主人公・山田太郎は、中学、高校、そしてプロ、と野球につらぬかれた人生を歩み、人としてスケールアップしていった。チームメイトやライバルの面々もみな同じで、ドラフトのくじ運だったり、裕福な家庭の経済状況がどん底へと一変したり、ひとりひとりのさまざまな人生が、水島さんのペン先一つで自在に誌面に躍動した。

登場人物それぞれの、人生の歩みを、長いスパンのなかに積み上げ、野球という世界のなかにそれらを一貫させる。水島新司漫画のキャラクターには、歌舞伎役者の生き方や人生の歩みかたを思わせる味わいがあった、とぼくは思う。堂々たる歌舞伎芝居小屋「水島座」の座元が水島さんであり、座元自らが、唯一無二の座付き作者だった、、、子どものころ毎週の水島漫画の展開にこころ踊らせていた者の一人として、そんな思いを強く抱く。

つつしんで、ご冥福をお祈り申し上げます。

水島新司さんの漫画は、歌舞伎だ❗⚾⚾