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歌舞伎ソムリエつれづれ日記

歌舞伎のこと、日常のこと、思いつくままに書きとめています。

Nov 16, 2020

藤十郎さん、ありがとうございました。

坂田藤十郎さんが亡くなられた。享年88歳。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 1990年、、、ぼくがどんどん歌舞伎の魅力にとりつかれていったあの頃、藤十郎さんは、前名・中村鴈治郎を三代目として襲名なさった。11月の歌舞伎 …続きを読む

 

Nov 9, 2020

書体は「密」だけど。。。

年の瀬の恒例行事でもある、京都・南座の顔見世歌舞伎。劇場正面をかざるおなじみの「まねき看板」を書いていく作業が、ことしも始まった。 かんてい流という独特の書体で、出演する歌舞伎役者の名前が記される。はね、はらい、といった …続きを読む

 

Nov 2, 2020

さらば 初代ボンド

ショーン・コネリーが亡くなった。享年90歳。りっぱな歳の重ねかたをなさった方だと思う。当たり役ジェームズ・ボンドの、あまりにも強固なイメージは、しばしば呪縛にもなったと察するが、見事にそれをねじ伏せ、広い額を堂々と見せ、 …続きを読む

 

Oct 26, 2020

相撲と歌舞伎と

あす千秋楽を迎える10月の歌舞伎座公演に、「角力場」という芝居がかかっている。がらりと異なる個性の力士ふたりが、互いの意地をかけて対峙し、にらみあい、一色触発の局面をむかえる。変化に富んだ楽しい芝居である。 角力、と書い …続きを読む

 

Oct 19, 2020

11月の博多座

コロナと共に秋は深まりゆく。劇場客席の収容人数の制限は、少しずつ緩和されてはいるが、慎重な、細心の注意を払いながらの興行が、まだしばらくは続くだろう。 それでも、確実に、歌舞伎公演の現場は「前に進んでいる」とぼくは思う。 …続きを読む

 

Oct 12, 2020

恵那、中津川の旅

岐阜県の恵那、中津川を訪ねた。この地域に暮らし、地元の歌舞伎活動にも熱心に打ち込む方たちと、いろんなことを話し合った。昔ながらの芝居小屋・かしも明治座にも、しばらくぶりにうかがった。やぁしばらく、ようこそ、と芝居小屋自体 …続きを読む

 

Oct 5, 2020

存在を知ってもらう。目に触れやすい仕掛け仕組みを工夫する。その大切さについて。

地元名古屋に滞在しながらのお仕事の合間に、名古屋城にもほど近い官公庁エリアを散策する。素晴らしいたたずまいの日本庭園や洋館を、遅まきながら、初めて見学。 故郷の町に対する自分の不勉強を棚にあげるようで、申し訳ないのですが …続きを読む

 

Sep 28, 2020

生きた小道具

先週訪問した、岐阜県の地芝居・気良歌舞伎の、芝居小屋に隣接していたのが、明宝歴史資料館。http://www.gujomeiho.jp/sp/sightseeing3_1.html 芝居小屋が廃校の旧講堂ならば、こちらは …続きを読む

 

Sep 21, 2020

気良歌舞伎

日本各地に根づくアマチュアの郷土芸能の歌舞伎、いわゆる地芝居も、ことしはコロナにたたられ、公演を見送ったところが大半だ。そんな中、映像配信による公演実施に活路を見出だした地域もある。 盆踊りの「徹夜踊り」でも有名な、岐阜 …続きを読む

 

Sep 14, 2020

半沢直樹は、ほんとうに、歌舞伎か?

●歌舞伎に似てる!●スーツ歌舞伎だ! と話題でもちきりのテレビドラマ「半沢直樹」について、ネットマガジンの取材を受けることになった。 ところが我が家はテレビを受信していないので、まだ放送を見たことがない。すぐさま映像資料 …続きを読む

 

Sep 7, 2020

秋の深まりと共に

10月の歌舞伎公演の情報が出そろってきた。出そろう、という表現が使える状況になってきたのが、なんといっても嬉しい。 東京では、歌舞伎座に続いて、国立劇場でも本格的な公演が再開する。そして我が故郷名古屋の御園座も。 興行現 …続きを読む

 

Aug 31, 2020

母に会いたい男たち

9月の歌舞伎座にかかる「引窓」は、心ならずも人をあやめてしまった相撲取りが、人目をさけて逃亡のはてに、年老いた母に会いにきた、という芝居だ。その母の継子が村代官になりたての若者で、しかもこの相撲取りを捕まえる、という代官 …続きを読む

 

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