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おくだ会とは

ビギナーも大歓迎☆☆たのしい歌舞伎のトーク会・交流会

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2000年の4月から、銀座・歌舞伎座のすぐ近くの、かつてのアルバイト先である珈琲店「樹の花」で月例のトーク会として始めたのが、おくだ会のなりたちです。当初は「歌舞伎をたのしむ会」と呼んでいました。
数か月遅れて、以前から親交の深かった目白のカフェ「ル・プティ・ニ」も、2つめの会場として仲間入りしました。いまの目白の会場「カフェ ドゥ ルー」は、前店の軽井沢への移転の後、いわば「のれん分け」のような形で営業を始めたお店です。ご縁がずっと続いているんです。2つのお店では、ふだんから、原稿を書いたり打ち合わせをしたり、さんざんお世話になっています。たいせつな「自分の空間」なんです。そういう空間で開くトーク会・おくだ会です。

okudakai-towa6いまの「おくだ会」の呼び名は、会がスタートして3、4年くらいしたころかなぁ、来てくださる方たちが、なんとなくそう呼び出して、自然に定着したんです(笑)そのころになると、だんだん自分のトークのスタイルも定着してきて、芝居のセリフをいきなりおっ始めたり、会場をうごきまわったり、取り組んでいて自分でも、なんとも高揚感のある、たのしい、取り組みがいに満ちた活動になってきました。前の歌舞伎座が改築で閉場となったとき、会にも区切りを、といったん終了したのですが、やっぱりこの活動は、この先も続けよう、と思いなおし、しばらくのインターバルを経て再開し、いまに至っています。

そして、東京でずっと続けてきたこの会を、自分の故郷・名古屋でもいつかは・・・と思っていたとき、地元の老舗劇場・御園座が、建て替えのため、いったん、閉場することになりました。歌舞伎座閉場のときは、トーク会もひとまずのお開きにした僕でしたが、名古屋では、その逆でした。劇場がいったん閉じた今だからこそ、自分が歌舞伎のトーク会を始めよう。名古屋の歌舞伎の灯を、あたらしい御園座が出来上がるまで、ぜったい、ともし続けよう。その一念で、2013年の5月から、名古屋おくだ会も始めた次第です。

okudakai-towa5トークの中身は、毎月テーマを設定していた時期、映像を用いて歌舞伎のいろんな話をしていた時期など、移り変わりを経てきましたが、いまは、その月や翌月の公演のみどころをご紹介する、という形で定着しています。また名古屋では、地元の公演が近いときはその見どころを、それ以外の月は、僕がセレクトした歌舞伎のさまざまな演目の、たのしいところ、魅力を、毎回、心のおもむくままにお話しています。

東京の2会場は、お茶とケーキ、おやつですごす茶話会スタイル、名古屋では、茶話会、フレンチディナー、和食の夕食会、の3つのスタイルの3会場が、現在、レギュラー会場となっています。
そして・・・自分としては、こちらがより大事なことですが、会をなぜ開催・継続するか、という目的や意義が、ぼくの中で自然に変わってきました。当初はトーク自体の勉強の場、それが、テーマ設定や、それに基づいてトークを構成し発表するという勉強・経験の場となり、いまは、トークの中身も大事なんだけど、それ以上に、歌舞伎という共通の話題のなかで、自分が、集まってくださる人たちを、いかにたのしくなごやかに「おもてなしするか」ということに、いちばん重きを置いています。
愛好者もビギナーも、みんなが隔たりなく、気さくに交流できる場。
それがおくだ会のモットーであり、誇りでもあります。
ぜひ一度、みなさまも、お運びいただき、仲間になってください。といっても、ノルマとか年会費とか、拘束性はいっさいありません。
その時々のご都合にあわせて、気さくに足を運んでくださいね。