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Sep 26, 2020

岐阜県・気良歌舞伎

気良歌舞伎保存会のメンバー

プロの役者さんが、たとえば歌舞伎座のような、大都市の立派な劇場で公演の舞台に立つのが、「大歌舞伎」「本歌舞伎」・おおかぶき、ほんかぶき。
かたや「地芝居」・じしばい、いわゆる「田舎歌舞伎」は、日本各地に郷土芸能として根づく歌舞伎。ふだんは地元で各々の仕事をなさっている人たちが、季節の行事や祭礼にあたり、アマチュアの歌舞伎役者として熱心に取り組む歌舞伎です。

このコーナーでは、日本各地の地芝居へと、皆さまをご案内します。

今回ご紹介するのは、
岐阜県・気良(けら)歌舞伎。

お盆の「徹夜おどり」でも知られる、名水とお城の町・郡上八幡。そこから吉田川の清流に沿って高山方面に行くと、高級ハムの製造でも有名な山里・明宝に着きます。

●明宝観光協会
http://www.gujomeiho.jp/sp/
明宝の気良地区が大切に伝承してきた、気良歌舞伎。いったん廃れかけましたが、地元の若い世代が中心となって、新しい時代の気良歌舞伎を、熱気たっぷりに、稼働させ始めています。郷土愛と歌舞伎愛の結晶です。廃校の木造の講堂も、自分たちの手で、芝居小屋へのリノベーションを果たしています。

岐阜県郡上市明宝の廃校

●気良歌舞伎
https://kerakabuki.jimdofree.com/
ユーチューブなど映像配信も積極的に手がけて、地芝居の新たな方向性をさぐっていきます。

芝居小屋として装飾された廃校の講堂内
気良歌舞伎ののぼり