Dec 5, 2017
師走の読書
国立劇場で歌舞伎を見てから、2冊並行読みすすめの夜を過ごしてます。
昨今の、ポピュリズムの幅の利かせかたと歌舞伎のありようとに、正直、ある種の似たものを感じているのですが、「正統であること」の大変さ、そして大切さを力強く説く森本氏の終章の筆致に、勇気づけられました。この終章をぼくは、今日も見てきた吉右衛門さんに、吉右衛門さんの歌舞伎に、デディケートしたいです。
人類学の大者対談は、まだ読み出しですが、多様性を尊び、人間の優位性を当たり前のものとして見ない、お二方の心の温かさが、早くも、胸にやさしく響く。ほんものの知性は、みんなにやさしいのかな、やっぱり。