Feb 23, 2019
ワヤン・クリの記事
毎朝、新聞を2紙または3紙、読み比べて気になった記事を切り抜くことを日課にしています。けさ目にとまったのは、インドネシアのジャワの伝統的な人形影絵劇ワヤン・クリの紹介記事。地元の芸大に専門の学科があり、卒業者はある者はプロの人形つかいに、またある者は評論家や研究家にすすんでいく。インドネシア国内に15,000人ほどは人形つかいがいるそうです。
若者の実社会での仕事の、メジャーな選択肢として、ワヤン・クリに携わるという道が、これだけしっかりとした存在感を持っている、というのは、素晴らしいことだと思う。これだけの状況が、日本の古典芸能において、成し遂げられているとは言いがたいでしょう。そのぶん、芸大でのカリキュラムは相当きつい、ストイックな「ワヤン・クリ」三昧が徹底されているし、一般教養のたたきこまれかたも半端ではありません。毎朝、登校前に、清めの水浴びも義務づけられているのです。