Mar 1, 2019
いのち
歌舞伎座「熊谷陣屋」・畢生の名演、名舞台のイヤホンガイドを担当させていただき、うれしさ、ありがたさを噛みしめつつ初日があいた、すぐ2日後、40年来の幼なじみが前触れもなく逝きました。
ぼく自身の喪失感も筆舌を越えていますが、それ以上に、葬儀のときのご両親の落胆、憔悴なさった姿が、この芝居で、手塩にかけた息子に先立たれる熊谷直実夫婦に、痛烈に重なりました。お二人の周りでは、時が完全に止まっていることが、同じ弔いの場にいて、しみじみとわかりました。
![](http://okken.main.jp/wp/wp-content/uploads/2019/03/52812140_2217900744933539_8087309653274263552_n.jpg)
くじけそうな日々を、悲しみを、吉右衛門さんをはじめ共演皆さんの命懸けの芝居に励まされ、癒され、ふるいたたされながら過ごした1か月。
2019年2月。生涯忘れられない月になりました。歌舞伎に、吉右衛門さん一座に、心からの感謝を捧げます。
竹馬の友が日頃愛して着た、チェックのシャツとTシャツの写真を添えます。本当にありがとう。友達でよかった。おまえと知り合えた誰もが、そう思っているよ。
![](http://okken.main.jp/wp/wp-content/uploads/2019/03/52951148_2217900821600198_4318342329090965504_n.jpg)