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Mar 1, 2019

いのち

歌舞伎座「熊谷陣屋」・畢生の名演、名舞台のイヤホンガイドを担当させていただき、うれしさ、ありがたさを噛みしめつつ初日があいた、すぐ2日後、40年来の幼なじみが前触れもなく逝きました。

ぼく自身の喪失感も筆舌を越えていますが、それ以上に、葬儀のときのご両親の落胆、憔悴なさった姿が、この芝居で、手塩にかけた息子に先立たれる熊谷直実夫婦に、痛烈に重なりました。お二人の周りでは、時が完全に止まっていることが、同じ弔いの場にいて、しみじみとわかりました。

くじけそうな日々を、悲しみを、吉右衛門さんをはじめ共演皆さんの命懸けの芝居に励まされ、癒され、ふるいたたされながら過ごした1か月。

2019年2月。生涯忘れられない月になりました。歌舞伎に、吉右衛門さん一座に、心からの感謝を捧げます。

竹馬の友が日頃愛して着た、チェックのシャツとTシャツの写真を添えます。本当にありがとう。友達でよかった。おまえと知り合えた誰もが、そう思っているよ。