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Jul 8, 2019

ローアングル

在来線の2階建てグリーン車の、下の階に乗って、他府県での会食に向かっている。駅で停車中に、窓から見えるレールをパチリ。

で、再び電車が走り出して車窓に目をやると、ふだんよりも低い目線での、そのぶん地べたに近いところからの眺めが、不思議な安定感をおびていて、なんとも心地よい。

小津安二郎監督が好んで多用した、いわゆるローアングルだなぁこれって、と、思った。日常生活で立ったり歩いたりしているとき、もしもぼくたちの眼が、お腹・おへそあたりについていたら、世の中は自分にどんなふうに見えるのかな。「肚で物事を、相手を、世界を見る」という実体験が、してみたいなぁ。どっしり、しっとりと、世間に相対することが、もっと自然にしやすくなるだろうか。梅雨の日曜日の昼下がりの戯言。