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Oct 19, 2020

11月の博多座

コロナと共に秋は深まりゆく。劇場客席の収容人数の制限は、少しずつ緩和されてはいるが、慎重な、細心の注意を払いながらの興行が、まだしばらくは続くだろう。

それでも、確実に、歌舞伎公演の現場は「前に進んでいる」とぼくは思う。東京以外の地域として10月の名古屋・御園座に続いて、11月は福岡・博多座でも、市川海老蔵丈を中心にした興行が開催される。

ほんらいであれば、晴れがましい襲名披露イヤーだった今年。状況の激変に彼自身も、戸惑ったり苦慮したり、さまざまな思いがあるだろう。それら全てを胸の奥処に納めつつも、歌舞伎を通じて、福岡だけでなく九州全体に、明るい力を届けたい、という一念が、演目の並びを見てもはっきりと伝わってくる。

盛り上がり上手な福岡の、博多座のお客さまと一体になって、楽しい劇空間を実現させてほしい。離れたところからではありますが、ひとえに、エールを送らせていただきます。

歌舞伎美人(かぶきびと)
十一月 市川海老蔵特別公演

十一月博多座 市川海老蔵特別公演