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Dec 21, 2020

一陽来復

冬至。一年で最も日照時間が短い日。この日をすぎると、いわゆる「一陽来復」で、世の中に再び太陽の恵みが一日ごとに豊かにもたらせる、と昔の人々は考えた。当時の暦でいえば、それは霜月のころだった。そしてちょうどそのころに、歌舞伎芝居のお正月すなわち「顔見世興行」も華々しく開催されていた。陽の光が一年のうちで一番弱い時期を、芝居のパワーもろとも乗り越えよう、というコンセプト。コロナ禍のいま、もう一度この意味を、この感覚・感性を、かみしめたい気がする。