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Jan 11, 2021

貴重な資料・史料になりうる歌舞伎のチラシ

歌舞伎公演のチラシは、多くの場合、まず日時や演目、主なる出演者を記した文字情報の第一版が出て、その後公演が近づくにつれて、写真入りの華やかな第二版が出る。来月・2月の歌舞伎座だと、こんな感じです。

コロナ禍の緊急事態宣言にしたがって、夜間外出の刻限にも規制がなされたので、それに対応して、開演時刻が変わりました。前倒しになって1日の終演時間が早まりました。そのことも、第一版と第二版を見比べるとよくわかります。

年月がたてば、ゆくゆくは今の状況も、パンデミック下での歌舞伎公演、という演劇の歴史上のトピックスになるわけで、そのとき後世の人々は、今回のこの2枚のチラシを、貴重な資料として取り扱うのかもしれません。今すでにお手元にお持ちのかたは、これは破棄せずにずっととっておくといいかもしれませんね。