Sep 16, 2019
京都にて
いずれ自分もこの世を去るとき、誰にも恨みや妬み、憎しみを残さずに、旅立っていかれるだろうか。いや、そもそも、死ぬときってどんな気持ちがするのだろうか。怖いのかなぁ。寂しくて、死ぬのが嫌で嫌で、たまらないのだろうか。胸のなかでそんなふうに、じたばたしているんだろうか。
お岩さまのように、誰かをきつく憎んだまま、恨んだまま、死ななきゃならないのは、辛いことだろうなぁ、それだけはごめんこうむりたいなぁ。
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南座の「四谷怪談」を見ながら、いろんなことを感じました。考えました。さまざまな思いを抱かせてくれるこういう時間こそが、自分が歌舞伎を見ていていちばん好きなとき、歌舞伎と出会えて本当によかった・ありがたかった、と思えるときです。そしてそういう歌舞伎こそが、ぼくにとっての、いい歌舞伎です。きょうは本当にそういう1日でした。一座の皆さんに深く感謝しています。
ほとぼりを冷ましに、京都駅近くまで歩いてしまいました。
ヨドバシカメラのフロアにスタインウェイのフルコンサートのグランドピアノがあって、しばし夢中になって弾きました。
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そしてまた歩いて、四条烏丸の宿まで戻りました。宿の近くに、当地きっての書房・大垣書店の、品揃えとスタイリッシュさとが見事に両立した新しい店舗が出来ていました。よる11時まで開けてるそうで、京都という町の底力を見る思いがします。毎晩来ちゃいそう。
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